(20140212)磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 1巻

ONE PIECE」の代原尾田栄一郎先生が扁桃周囲膿瘍で入院して休載になったのでその穴埋め)として、突如週刊少年ジャンプに掲載され
そのあまりのシュールさとゆるさ、浮世絵、そして物凄いセンスに、多くの読者に衝撃を与えました。


その後も数作の読みきりジャンプLIVEの宣伝漫画の掲載を経て、ついには連載まで勝ち取ってしまった、ある意味とんでもねえギャグ漫画です。


この間わずか5ヶ月…!
なんだこのサクセスストーリーは。たまげたなぁ…。



連載後も公式でFLASHアニメが作られたり






イギリスまで春画展に取材に行ったりと、なんだかジャンプ編集部内でも、ものすごい期待の」されようです。


そしてそんな作品が、満を持してついに単行本化ですよ!
本屋さんによっては、即品切れ状態で、重版待ちだそうですよ。
ひええええ。



単行本では、連載分だけではなく、読み切り版磯兵衛2作とジャンプLIVEの宣伝漫画2作も収録。
また、描き下ろしのおまけ4コマも収録!だけではなく
極めつけは、帯のあらすじ文やアオリ文まで収録されているという
なんだかものすごい力の入った、至れり尽くせりのサービスっぷり!
こりゃ、担当編集も相当頑張っちゃってるぞコレ!



さて、読んだ個人的な感想ですが…。
つくづくゆるキャラな磯兵衛、実は超人な母上様(くそばばあ)、犬に団子屋の娘など、主要キャラだけでも十分にキャラが立ってて、じゅうぶんに面白いのですが、
歴史上の人物をうまい事自分のキャラとして使ってるところが、特に凄いと感じました。
徳川15代将軍を兄弟化させちゃうとか、普通は考えつかないと思いますぜ…。アレは本当に凄いと思いました。


しかしいつ読んでも、一発目の読み切り版磯兵衛(143ページ)の破壊力はとんでもないな…。
こんなのがいきなり、「ONE PIECE」の掲載位置(かなり前のほう)で、代原で載ってたら、そりゃ誰でもぶったまげますわな…。


どうせなら、こっちもアニメ化して欲しかったで候。