(20090204)「もと子先生の恋人」

この作品は、もともと「スノーホワイト」目当てで「ヤングアニマル あいらんど」を呼んでたときに、ふと目に止まって、気に入ったのが読み始めたきっかけです。
そんな気になる作品が、いよいよ単行本化されました。


ストーリーとしては、パッとしないけれど温かみのある作風の漫画を描いてた小西川もと子先生に、彼女の漫画がもともと大好きでファンだった男性編集者、山崎慎太郎が担当になり、お互い一生懸命仕事を通して付き合ってるうちに、いつしか恋人になっていき、そんな二人のいろいろな意味で微妙な関係を描いた作品…といえばよろしいのでしょうか。


まず、なんといっても、もと子先生がいろんな意味で可愛すぎる。
アレはもう反則ですせ(;´Д`)


主人公よりも年上で、イメージ的に包容力のありそうなお姉さまっぽいもと子先生が、あーだこーだと主人公と仕事のことで言い合ってるうちにふくれっ面を見せたりとか、原稿が遅れそうな時に、わざわざお辞儀してる自分の絵をくっつけたFAXを送ったりとか、そういう仕草の細かいところが、なんというか、いじらしくて、読んでて「いーなー」と思えてしまうのです。
とくに、ふたりで同じシーツに包まったときのリアクションは…必見です。


そして主人公もいい意味で熱いキャラな一面も見せてて、仕事に一生懸命なところが、読んでて好感が持てます。周りの連中もなんだかんだいってていい所があって、なんか悪いヤツっていないなーって感じです。


特にストーリー的に、主人公ともと子先生の恋路を邪魔するヤツやイベントが発生したりとか、仕事でものすごい障害(打ち切りの危機とか)があるわけでもなく、まあ多少の波風はあるものの、まあごく普通の出来事を描き綴ってる感じなのですが、全体的にお話にあたたかみが有って、見入ってしまうのです。




しかしもと子先生、ショートの4コマ漫画とかでもないのに、明らかにアシスタントを雇っている描写が無いんですが、正直普通に凄ェ!!


でもその割には(仕事の打ち合わせ以外で)主人公とデートしたりしてて、結構余裕がありそうな感じが。
…もしかしてもと子先生は、新妻エイジ並みに原稿を描くのが早いのか!?
なんかひとりになったら、大音響で音楽鳴らして「ギャース」とか叫びながら、漫画を描きまくっているもと子先生を想像…。


なんてこった、せっかくの可愛いイメージが台無しだorz