(20090514)『よいこの君主論』

かがみさん達の新刊が発売されましたので、せっかくだからご紹介しますー。

以前発売された「完全覇道マニュアル」の書籍版です。


公式サイト



紹介動画



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…と言うワケで、以下、ちょっとまじめな感想を。



「完全覇道マニュアル」からの変更点としては、イラストが大幅に描き足し&パワーアップがなされ、さらに感情移入しやすくなっていたり、ニコロ・マキャベリ(「君主論」を書いた人)からの解説文が収録されています。

あとは辰巳さんがいつの間にか就職していたことでしょうか(汗)



 話は少し…どころかかなり脱線しますが、KAJIMEが学生で就職活動中だった頃、学校の先生に、世間一般常識や時事ニュースを知る手段として、NHKの「NHKこどもニュース」を見るように勧められました。


 この番組は小学生向けに敷居を下げて一般のニュースを伝える番組ですが、それだけ分かりやすくなっているのが特徴的。つまり、通常のニュース番組に比べると、非常に明確で分かりやすい解説が加えられています。


 つまり、どんなに優れた解説書や情報であっても、知ろうとする人が知識を吸収する為に、分かりやすく書かれていたほうが望ましい、と個人的には考えます。

 仕事のマニュアルなんかは特にそうですね。どんなレベルの新人さんにも分かりやすく理解できるような内容にするのが望ましいのです。


 そして、この「よいこの君主論」は、この条件を見事に満たしています。
 「君主論」を応用し、解説したビジネス本は多数出ていますが、やはり敷居はそれでも高め。この本はマキャベリの「君主論」を、小学校のクラスでの権力抗争という構図に例え、敷居を目いっぱい下げる工夫がなされているのです。


 もうちょっと具体的につっこんで解説しますと、「ひろしくん」や「りょうこちゃん」たちがクラスを掌握する様子をストーリー小説として展開しつつ、時々「たろうくん」や「はなこちゃん」、「ふくろう先生」が解説を入れるというスタイルです。この辺が実にわかりやすく作られていて、個人的には君主論とはどういうものであるかという事が、スラスラ頭に入っていきました。


  というわけで、この本は、以下のような方には強くお勧めであると考えられます。

 (1) 君主論」をビジネス風に解説した本をめくってみたけど、全然理解できねえぜクソッタレー!!という方。


 (2)「この世は荒野だ!唯一野望を実行に移す者のみがこの荒野を制する事が出来るのだ!!」などと、野望にその身を焦がしていらっしゃる方。


 (3)わが息子、または娘を人を統べる逸材に育て上げたい親御さんが、その教材用として。


 まあ、結局何が1番言いたいのかっていいますとですね。 



かえでたんは俺の嫁(;´Д`)ハァハァ。