(20091102) アイゼンファウスト 1巻・2巻・3巻

3巻まとめての感想です。なのでちょっと長いかも。


「ナポレオン 〜獅子の時代〜」を描く長谷川哲也先生が、山田風太郎先生の小説を原作に(かなり大胆に)アレンジした、童貞忍者バイオレンスエロ劇画風漫画です。


カッコいいイカれた)漢たちが活躍する、歴史ロマンものにベクトルを向けている「ナポレオン」とは違い、この「アイゼンファウスト」は、変態的エロにベクトルを向けている作品といえましょう。


まず、なんというか、普通にエロ漫画になってます。実用に耐えられる代物です。いやあ、はせがー先生女体描くのがホントに上手くなったもんだなあ。


しかしはせがー先生が描いているので、どこかしら狂ってます(もちろんいい意味で)。なんと言うかひと安心ですね。

男性器や女性器がアワビとかナマズとか、尺八とか、いろんなものに置き換えられてるのですが、はせがー先生らしい大胆なアレンジと相まって、凄いものに成り果てております。


話が進めば進むほど変態度は高まっていき、首がもげても平気で生きている忍者とか、ある女性と片思いに終わった無念を、その娘に対して晴らし、劣情をぶつけて開発しまくっちゃっう男とか、パールの入った舌を持つ男とか、親子で弄ばれて開発されまくっちゃう母娘とか、もの凄い連中ばっかり。次はどんな変態が出て来るんだ?と妙にwktkしてしまいます。


そしてストーリーが進むにつれ、、どんどん変態化が加速しちゃうお史たん。普通に可愛く、清楚なおにゃのこだった彼女が、ある男にさんざん開発されてしまい、ドMでどうしようもないメス豚に堕落しちゃうのですが、他の女性からの嫉妬から、家を飛び出しちゃったり、「やっぱり、愛のない強姦なんて嫌ァ!」などと、紙一重のところで純情っぽい一面を見せるから困ります。


例えるならば、ひと昔前の「少女コミック」のエロヒロインみたいになっちゃってます。なんというか、キャラが一人歩きしすぎ(w


そういえば主人公の天四郎は、コマに映ってる範囲では、絶頂に達してないっぽいですね(映ってないところで自慰に耽ってる可能性はありますが)。そういう意味では、「オレたま」(タマタマに魔王が封印されてるので、イキたくてもイッてはいけないという内容の漫画)を劇画風に描くと、こういう感じになるのかもしれないなー、と、ちょっとだけ思った(汗)